底辺腐女子の愚痴ブログ

承認欲求にまみれた残念な腐女子の愚痴日記 悪口と文句がほとんど

女性向け界隈の同人のお気持ちルールについて思うこと

お気持ちルール、めんどくせぇー!難しすぎー!という記事です。

 

まず、そもそもとして同人(二次創作)は全て著作権法違反です。

オンだからセーフとか、利益になってないからセーフなんてことはありません。他人のキャラクターやストーリーで創作して公開すること自体がアウトです。

でもみんなやってるじゃんって?

そうです。著作権親告罪なので、版権元が訴えて、有罪判決が下るまでは違反していてもセーフです。(セーフというよりはまだ罪になっていないが正しい)

 

ちなみにR18描写というのも突き詰めて考えると規準はお気持ちです。一応、こうだという指標を示してくれてたりするサイトはありますが、明確なここまでOK、ここまでダメという基準はありません。

ちなみに一般小説においてはR18の区切りはありません。がっつり性行為の描写が入っていようとグロ表現が入っていようと18歳以下も普通に本屋で買えます。特に規制がない。同人誌の小説のR18は販売者のお気持ちとも言えます。

同時に小説自体の著作権がとてつもなくグレーな問題で、版権のキャラクターを使用した二次創作だとしても違法と認められにくいんだとか。(ここら辺は個々のケースと裁判所の判断)

 

まあ、言いたいこととしては二次創作はすべて基準があいまいな公式、ここまでは許してくれるよね?のチキンレースなのです。

 

なので、派手に利益を出していたり、大規模でやっていると当然公式に目をつけられる可能性が上がります。また、キャラクターのイメージを著しく破壊するものも公式から怒られやすいといえるでしょう。でも何も基準はないんだけどね。公式の機嫌と考え方次第です。

 

ここで女性向け界隈の謎のお気持ちルールを考えてみましょう。ここで言う同人は二次創作のことを指します。一次の人は好きにやって。

 

①同人誌、同人グッズで利益を出したらダメ!

あまりに利益を出していたら商用利用とみなされ訴えられる可能性があがるので、全く理にかなっていない主張ではありません。とはいえ利益を出していなければセーフということもないので結局はお気持ちである。ちなみに大手の壁サーはほとんど利益が出ている。みんな大きな声では言わないだけよ。

自分で作る側になると色々わかることもあります...

 

②受注生産はダメ!

利益になりやすいからという理由らしいですが、利益にするかどうかは結局出品者の値段設定次第なのである。ちなみに虎の穴(通販サイト)で事前に予約を取り、その部数を見て同人誌の発行数を決めるという方法はどう考えても一種の受注生産だと思うのですがこっちはなぜか許されている。なぜ? ここら辺が女性向けっぽい。

 

③グッズ制作がそもそもダメ!

公式と競合しやすく訴えられやすいという考えです。間違ってはいない。けど、結局は実際に訴えられるかどうかである。公式が出さないようなグッズならセーフという謎ルールもあるが、公式がどんなグッズを出すかなんて公式にしかわからないのである。公式だって概念グッズを出したりするよ。

ちなみに本当にやりすぎると海賊版として訴えられる。朝のニュースで見たことある。それはイベント会場で売るとかいうレベルではなくメルカリで大量に売り捌いてたから訴えられた。

 

④コミュッションなど、有償で絵を描く依頼を版権のキャラクターで描くのはダメ

同人誌と同じ、利益を出していたら商用利用とみなされ訴えられる可能性があがるの理念である。理屈はわかる。しかしコミュッションはボコボコに叩かれるのに、同人誌の表紙や寄稿などは有償で依頼しても叩かれない。むしろ、表紙を依頼されたのに何も報酬がないのは失礼にあたるとされている。ここら辺は本当にガバガバである。

 

⑤同人誌のDL販売はダメ!

元手がなく完全に利益になるからという理屈らしい。しかし、物理的に本にしてるからと言って絶対に利益になっていないかと問われるとそうでもない。ただ完全に外部からも見えるから100%叩かれる。よっぽど借金でも抱えていない限りはやらないこと。

 

ちなみに公式ガイドラインで収益化オッケー!自由にしてねとはっきり記載されていても同人誌のDL販売は恐らく叩かれるし、学級会になる。

なんでダメなの? 

ダメなものはダメ! 公式がいいって言っていてもダメ! なぜならみんなそうしてるし、私もそう思うから! それが女性向け界隈のお気持ちルールクオリティ。

 

見えるところで派手にやると叩かれる。けど、隠れてやる分には大丈夫! ついでにアウトっぽいことでもみんなが通例でやってることはセーフ! 誰かに見つかって騒がれなければセーフ! ここら辺は本家著作権と同じ性質を持っている。

そもそも著作権自体がかなりめんどくさい代物で素人には判断がつきにくい。なんなら弁護士でもはっきり有罪になるか無罪になるかわからないこともあるので素人の私たちには当然もっとわからない。難しすぎる!

 

ちなみにここら辺のルールに全然引っかからないことでも大手がそれはダメだよと大きく騒ぐと何も問題ないのに問題になることもある。逆にアウトなことでも大手がやっていたら周りがなんとなくアウトだよといえずに許されてたりもする。

まじでお気持ちルールである。このお気持ちルール、あるがゆえにあまり羽目を外した事ができないので一種の抑止力になっており、悪いことばかりではない。公式に訴えられないようにって意識を持つのは悪いことではないからね。

しかし、お気持ちゆえにどこで引っかかるかわからなくてクソ面倒なのも事実である。

 

私が考えるになんでこんなことになっているかと言うと、みんな馬鹿なんだと思う。

いや、言葉が強すぎるな。同人女達はみんな素人なのです。法律の専門家でもなんでもなく、ただの一般人なのです。だからダメと言われているものがどうしてダメなのか、何を根拠にダメなのか、ちゃんと考えている人やちゃんと調べている人って意外に少ないです。だから、みんながダメって言ってるからダメ! ダメって教えられたからダメっ!の気持ちが強いのだと思われます。

時代は変わりました。未だに同人がグレーなところは沢山ありますが、公式ガイドラインで完全にここまではいいよと線引きをしてくれている公式もいます。さすがにガイドラインがあるところではお気持ちルールよりも公式ガイドラインを優先してくれよという嘆きでした。

 

ちなみにガイドラインがない完全グレーなところはお気持ちルールに従っていた方がいいと思います。煩わしさはあると思いますが、訴えられてからでは遅いですからね。自衛はしすぎることはないです。

 

まとめ

お気持ちルールはお気持ちで裁量が変わる。

悪いことだけではなく有用なこともある。

しかし、お気持ちゆえに悪くない人が謎に叩かれることもある。

みんな公式ガイドラインくらいは一回でもいいから上から下まで読もうね。

 

以上、お気持ちルールについての個人的見解でした。ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。